一般病院の立場から (脳血管障害 : 病院, 施設の役割と理学療法の専門性)
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概要
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石川県立中央病院は金沢市の西南に位置し, 660床のベット数に精神科以外の全ての診療科を標傍し, 一日1,000人以上の外来患者と平均25人以上の救急患者を扱う地域の中核総合病院として約800名の職員が発症直後からの患者の診療に各役割を演じている。リハビリテーション部は PT6名, OT2名, ST2名よりなり, これにアンマ・マッサージ師2名, 事務職員1名, 兼任の形で部長(整形外科医)と副部長(神経内科医と脳神経外科医)の合計16名からなる。PTでは一日の入院患者数約160名, 外来患者数約30名を診ている。入院患者はその大半が重症例か新鮮例であり, 発症直後からのアプローチに始まり, できるだけ速やかに退院や転院の方向づけが行われるよう機能的な問題だけでなく, 必要なときには心理, 社会的な問題にまで各分野の努力がなされる。このような多職種の働きかけにもかかわらず, これまで "よりよくRehabilitateされて" 退院した症例や我々 PTが満足した形で病院から送り出した例は少ない。一方1990年「国民衛生の動向」や厚生省大臣官房情報統計部の資料では, 石川県, 特に金沢市は他の都市と比べて人口に対する医師や病・医院の数及び病床数が多く, 医療過密状況となっている。しかしこのような数がリハビリテーションの分野に限っていえば, 比例した形で県民に還元されているとはいえないのがこれまでであり, 現在の状況でもある。こうした状況を踏まえた上で, 当院の過去10年間の脳血管障害に起因する片麻痺患者の発症から退院までを追跡し, そこから生じる諸問題について考えてみた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1991-05-10
著者
-
片田 圭一
石川県立中央病院リハビリテーション部
-
島 巌
石川県立中央病院整形外科
-
清光 至
石川県立中央病院リハビリテーション部
-
西野 学
石川県立中央病院リハビリテーション部
-
片田 圭一
石川県立中央病院
-
宮腰 実紀
石川県立中央病院
-
吉藤 桂子
石川県立中央病院
-
吉藤 桂子
石川県立中央病院リハビリテーション部
-
渡辺 弘美
石川県立中央病院リハビリテーション部
-
清光 至
石川県立中央病院
-
島 巌
香川医科大学附属病院 理療
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