関節の固定肢位の違いが筋線維, ならびに筋肉膜コラーゲン線維におよぼす影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究では, 関節の固定肢位の違いが筋線維, ならびに筋内膜コラーゲン線維におよぼす影響を形態学的に検討した。実験動物は, ウィスタ一系雄ラット8匹で, 右足関節を中間肢位と底屈肢位で固定した2群に分け, 4週間のギプス固定後, ヒラメ筋を摘出し, 微細形態を観察した。底屈肢位は, 中間肢位に比べ廃用性筋萎縮の程度が著しく, 筋節長の短縮や微細構造に退行性変化が認められた。また, 筋内膜コラーゲン線維網の構築学的変化も著しかった。このことから, 筋性拘縮の要因には, 筋線維自体の短縮や退行性変化に加え, コラーゲン線維網の構築学的変化が関連していると考えられる。また, 骨格筋の伸張は, 廃用性筋萎縮や筋, 筋膜の短縮を防ぐ重要なものであると推察される。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1998-05-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク