自硬性安定液に関する研究(その2) : 自硬性安定液の硬化前の性状
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概要
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高炉セメント系の硬化剤とベントナイトに含む自硬性安定液について硬化前の性状を室内実験によって検討した。混練直後の自硬性安定液は降伏値を有するビンガム流体であり, 安定液の流動特性には硬化剤よりもベントナイト量が大きく影響する。遅延剤を添加した場合は, 粘度, 降伏値ともに低下している。常時かく乱した場合の安定液の粘度の経時変化は著しく, 混練後3〜4時間で粘度が上昇し, その後低下する傾向を示すが, もう一つのピークを示すものもある。造壁性の変化を減圧脱水量の時間変化で示せば, いずれの配合の場合についても時間経過とともに増大を続け, 10時間を超えるとほぼ一定値に近づく。一方, ブリージングの発生量は安定液の粘度と密接な関係があり, また, ブリージング率が4%以上になると硬化体の強度のばらつきが大きくなるので, ブリージング率を4%以下に抑制する必要がある場合は粘度をその指標として用いることができることが知られた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-03-15
著者
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