自硬性安定液に関する研究(その1) : 硬化体の圧縮強度, 弾性係数, 透水係数について
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概要
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ベントナイト量および硬化剤(特殊セラメント)量を変化させた自硬性安定液を作成し, 掘削土が混入した場合としない場合について硬化体の諸性状を調査した。20℃の標準水中養生の条件下での圧縮強度は, 材令6週までは材令とともにほぼ直線的に増大し, その後12週までは緩やかに増大していく。この強度増加は硬化剤水比(C/W比)によっても異なるが, ベントナイト量の影響が大きく, ベントナイト量が多い配合ほど同一材令時の強度が大きいことが知られた。一方, 割線弾性係数は圧縮強度と密接な関係にあり, 両対数グラフ上でほぼ直線関係が得られる。透水係数に関しては, 同一材令, 同一ベントナイト量で比較すると硬化量により約2オーダーずつ小さくなるが, 同一硬化剤量でベントナイト量が増加しても透水係数はやや小さくなる傾向は見られるものの顕著な影響はない。透水係数は材令とともに小さくなるので, 圧縮強度と透水係数は逆比例関係になる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-03-15
著者
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