応力凍結法を利用した地下構造物の光弾性実験(1) : シールド工法によって砂中に構築されるトンネルを対象として
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概要
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地下構造物のモデル実験法の一つであるトンネル法を行う場合, 埋戻し法によってモデルを埋設しても, トンネル法による地下構造物のモデル実験は可能であると述べている。この際問題点は, 埋設時にモデルに作用する外力を解放する手段とその後に発生する外力またはモデルの応力の計測に帰されるとしている。そこで, これらの要件を満足する実験手段の一つとしてエポキシ樹脂の2次転移域の性質を利用した応力凍結法を適用している。実験法は, エポキシ樹脂で製作されたモデルをヤング率の大きいガラス状弾性域で埋戻し法によって埋設し, しかる後に2次転移域を越えてゴム状弾性域まで温度を上昇させることにより, 地山をゆるませ, この状態で温度を徐冷するやり方がとられている。しかし前記の実験には問題点として温度変化による温度応力の処理, モデルの伸縮に伴う外力の変化の影響, 応力凍結サイクルが実験結果に及ぼす影響などがあり, そのためにこれらの問題に対する対策をたてるため予備実験がなされている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
著者
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