岩石の吸水膨脹とその地質工学的意義
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概要
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新第3系中新世のプロピィライト, 凝灰岩泥岩および白亜紀の泥岩, 凝灰岩, ジャ紋岩などの試料について吸水膨張試験を行なった。試料容器は内径5cm, 高さ2cmの真ちゅう製のさらで下部の多孔板より吸水させ, 縦方向の膨張が1/100mmに達すると加圧して1/100mm押し下げ, 体積を一定にして膨張圧力を測定した。モンモリロナイトを含む岩石は吸水膨張すること, ある圧力下においては吸水膨張は停止すること, 吸水膨張は短時間で終わるが時間が長いほど膨張圧力は大きいことなどが判明した。この結果からモンモリロナイトを含む岩盤にトンネルを掘削した場合のトンネル地圧の状況および, モンモリロナイトの含有状態と地スベリの様相との関係が述べられている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1973-06-15
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