長期的企業業績測定の原理と方法 : 投資業績計算(第1報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
経営戦略の実行結果や経営者の能力の評価, 投資や取引きの対象としての候補企業の選択などのため, 企業の長期的業績を客観的に測定する必要がある.従来の企業業績測定法は, 財務会計にみられるように事業年度単位のものが中心であって, 長期の経営成績を評価するための測定方法は未だ確立されているとはいいがたい.企業の一定期間の経済成果はその期間に実行された多数の投資活動の成果の集合である.各投資の計画時に準拠すべきものとして投資計画の理論があり, 投資の実行結果の評価は計画時の評価と同じ原理で行うべきである.そこで本研究では投資計画の理論と同じ原理で企業業績を測定することを目的とする「投資業績計算」システムを提案する.この計算によれば, 有価証券報告書のデータを用いて, 任意の測定期間の正味の経済成長を客観的に求めることができる.わが国の上場企業の718社について実際データでの計算を行った結果, 投資業績計算を行うことに意味があることがわかった.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1983-02-15
著者
関連論文
- 設備投資の経済成果に関する考察 : 1980年代の実績の分析
- 間隔尺度評価値に対する多次元空間距離法の適用可能条件 : 2次元の場合
- 財務諸表による企業倒産の予測(1984年春季研究発表抄録)
- 長期的企業業績測定の原理と方法 : 投資業績計算(第1報)
- 投資業績計算(第2報)
- 投資業績計算(第1報)
- 2部門組織体における機会損失分析 : 機械損失による部門業績測定の原理と方法(第2報)
- 多目標0-1計画問題の満足解を求める発見的一解法 : Heuristic 1 method
- 総当り法による多目標0-1計画の能率化に関する研究
- 部門業績測定における機会損失概念 : 機会損失による部門業績測定の原理と方法(その1)
- 長期経営計画の財務的目標
- システムの複雑さの表示方法に関する若干の考察
- 相対尺度評価値を用いる多次元空間距離法による総合評価(2次元の場合)
- アンケートによる償却方法選択要因の分析
- 減価償却方法選択要因に関する分析
- 棚卸資源評価方法の選択要因 : 決算にみられる企業行動の研究(第5報)
- 減価償却方法選択要因の分析 : 従来と異なる方法を選択した場合(1985年春季研究発表抄録)
- 棚卸資産評価方法の選択要因について : 決算にみられる企業行動の研究(第4報)
- 決算政策の分析 : 棚卸資産評価方法の選択要因(第3報)
- 決算政策の分析 : 棚卸資産評価方法の選択要因について(第1報)
- 決算政策の分析 : 棚卸資産評価方法の選択要因に関する一考察
- 興人における倒産企業の財務分析
- 棚卸資産評価手続の変更をめぐる決算政策の分析
- 企業倒産の財務諸表による予測 : その精度の向上について
- 財務諸表に現われた倒産企業の特徴
- 資金運用表に現われた倒産企業の特徴
- 決算政策と決算操作の類型の分析(第2報)
- 決算政策と決算操作の類型の分析
- 財務諸表に現われた倒産企業の特徴
- 情報と企業の外部環境 : 経営管理情報システムの基礎(2)
- エンジニアリングから見たシステム (青山学院創立100周年記念論文集)
- 経営管理情報システムの基礎
- 伝統的差異分析と部門業績測定 (山内二郎・高木貫一先生退任記念号)
- 決算政策の研究 : 繰延資産処理方法について
- ディコンポジションメソッドをめぐる若干の考察
- 研究開発費の会計手続の選択にみる企業行動
- インフレーション下の財務分析 : 一般物価水準修正財務諸表と企業倒産予測モデル
- 財務諸表上の利益(営業利益)の上限と下限の推定 : 決算にみられる企業行動の研究(1984年春季研究発表抄録)
- 減価償却方法の選択要因について : 決算にみられる企業行動の研究
- 棚卸資産特に仕掛品評価方法の選択要因について : 決算にみられる企業行動の研究
- 受注生産品の価格決定方法について
- 資本投資理論を応用した一つの企業評価指標について
- 財務諸表分析に適用するディコンポジション尺度の性質の分析研究
- インフレーション下の財務分析
- 売上げ高成長企業の財務内容推移
- 減価償却方法の変更からみた決算政策の分析
- 投資成果計算に基づく決算政策の分析
- 投資計画の理論を応用した財務諸表分析(第1報)
- マネジメント・コントロール研究の提唱
- 年度利益計画の一モデル (企業予算と数理モデル(特集))