間隔尺度評価値に対する多次元空間距離法の適用可能条件 : 2次元の場合
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概要
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意思決定問題において, リストされた代案を有利さの順に並べるランク付けは, 直感等によって直接的に行うよりも, 複数の評価尺度(多次元尺度)による評価値を求め, これを統合した値によって行うほうが合理的である.この統合を主観を介入させずに行う方法の一つに, 多次元尺度空間におけるユークリッド距離を用いる多次元空間距離法がある.この方法を, 二つの代案の評価値を比率尺度で表わしたものと, 同じ二つの代案の評価値を間隔尺度で表わしたものとに適用すると, 有利さの順序が逆転することがある.このように逆転が起こる場合には, 間隔尺度値に対して距離法は使えない.そこで本研究では, 逆転が起こらない条件を最も簡単な二つの評価尺度の場合について求め, 空間距離法の適用可能条件について考察した.本研究で得られた簡単な判別条件を用いれば, 二つの間隔尺度値が正負ゼロのいずれであっても空間距離法の適用可能性を判定できる.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1990-12-15
著者
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