生産在庫システムにおける在庫量変動のシミュレーション解析

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概要

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本研究では, 生産能力の制約を考慮した生産在庫システムにおいて在庫量変動を解析するためのシミュレーション実験およびその実験結果から在庫量変動を推定する方法について検討した.そのためにまず, 生産能力制約の下で在庫量変動を推定するさいの問題として, 在庫量変動時系列の過渡状態と自己相関および在庫量変動値の分布の非正規性を指摘した.つづいてその結果を踏まえて, ある期間の実験を繰り返し行い, その結果から各期の在庫量変動値を推定し, その在庫量変動の時系列から過渡状態の期間を除去し, バッチ平均法で独立な系列に修正して推定するという推定法を提案した.さらに, 提案した推定法を定量的に評価した.その結果, 指摘した問題に対して提案した推定法をとることにより, 意図した信頼度を維持する在庫量変動の推定が可能となること, また, 提案した推定法のなかでは, 系列の自己相関に対してバッチ平均法をとった効果が大きいことを明らかにした.
社団法人日本経営工学会の論文
1991-04-15

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