遊休に対する緩衝としての受注残の効果 / 期間山積計画法に関する研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
製品在庫は, 需要の変動を吸収し, その影響を少なくする緩衝として, 大量見込生産型工場で用いられている.受注残も, これをもつことによって需要が減少した場合に工場に遊休を起こせしめる可能性を少なくさせることができるという意味で, 緩衝になりうる.個別受注生産型工場では, 製品在庫による緩衝はもてないから, 受注残は重要な役割を果たすと考えられる.本研究では需要の変動に対して, 緩衝としての受注残が, 遊休率の期待値およびn期間連続して遊休が生じない確率への効果を, 期間山積計画法を採用している1工程からなる工場のモデルを通して解析した.また同時に, 緩衝としての受注残がn期後の期末受注残の期待値に与える影響を解析した.ただし第1期については理論的に, 第2期以降については数値計画によって解析を行った.この解析から得られる結果は, 当面の残業計画や今後の生産能力計画の資料として活用できる.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1986-02-15
著者
関連論文
- 特急Jobの待ち時間への影響について : Shop Timeの設定に関する研究(第5報)
- Stop Timeの設定に関する研究(第4報)
- 受注残管理論研究の提唱
- 臨時的生産能力増加によるコントロールの方法 : 期間山積計画法に関する研究(第3報)
- 個別受注生産型工場におけるオーバータイムの重要性 : 個別受注生産型工場の需要変動への対応策(現代経営学の新動向)
- 臨時的生産能力増加によるコントロールの方法 / 期間山積計画法に関する研究(第3報)
- 個別受注生産型工場における生産能力による緩衝および統制の意義
- 遊休に対する緩衝としての受注残の効果 / 期間山積計画法に関する研究(第2報)
- 遊休に対する緩衝としての受注残の効果 : 期間山積計画法に関する研究(第2報)(1985年春季研究発表抄録)
- 基間山積計画システムの到着仕事量と期末受注残および遊休時間分布の分析 : 基間山積計画法に関する研究(第1報)
- 期末受注残分布の分析と残業の効果 : 期間山積計画法に関する研究(第1報)
- ジョブの到着間隔に自己相関のある単一工程の待ち時間について : 個別生産管理の基礎研究
- 工程能力増加によるコントロールについて
- 相互待合せ型工程のショップタイム推定に関する研究
- パラレル型工程の平均待ち時間の推定式 : 個別生産管理の基礎研究
- 到着する仕事量の変動が待ち時間, 遊休率などに与える影響 : 個別生産管理の基礎研究
- ジョブの到着間隔に自己相関のある単一工程のショップタイムについて
- 負荷量に制限を設けた場合の単一工程の待ち時間について : 個別生産管理の基礎研究
- ショップタイムに関する研究 : フロー型ワークセンターの第2ワークステーションへの到着間隔について
- 計画リ-ドタイムの設定に関する研究-3-待ち時間推定式の作成
- 計画リ-ドタイムの設定に関する研究-3-(待ち時間推定式の作成)