大脳機能に基づいて分類した適性能からみた職種の特性について
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概要
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大脳機能に基づいて大脳を, 優位脳, 劣位脳、運動野の三つに分類し, それぞれの能力を測定できる適性脳を含んでいる労働省編職業適性検査第二を用いて, スタッフ部門の事務職, 設計色, ライン部門の機械職, 溶接職, 組立職の5職種の特徴を年齢を考慮した得点の傾向から調べた.優位脳の書記的知覚, 言語能力, 数理能力は, スタッフ部門のほうがライン部門よりもかなり高く, すべての年齢層で顕著な差のあることが示された.劣位脳の形態知覚, 空間判断力は, 20〜29歳, 45歳以上の各年齢層で5職種間の差は小さいが, 30〜44歳では両部門間に差が見られた.運動野の運動共応, 指先の器用さ, 手腕の器用さは, 両部門の職種が入り組んだ結果となった.とくに指先および手腕の器用さでは, 組立職が高い能力を維持していることが示された.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1984-02-15
著者
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