水田多年生雑草コウキヤガラの塊茎形成経過
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概要
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コウキヤガラの塊茎形成経過について検討した結果、以下の点が明らかとなった。 1) コウキヤガラの塊茎の形成経過は他の水田多年生雑草に比べて特殊である。すなわち、塊茎形成は分株基部の肥大と匐枝の先端の塊茎化により始まるが、当初形成された塊茎からは出芽し新塊茎出芽株となる。また、その後一定期間を経過した後、塊茎からは萌芽せず真の塊茎となる。なお、基部肥大分株および新塊茎出芽株は地上部が枯死すると塊茎部分が残り「株基部塊茎」とたる。 2)水田での塊茎の形成深度は以下の通りである。株基部塊茎は地表下0〜5 cmに60〜70%が形成され、全てが10 cm以内の浅い部分に形成される。一方、真の塊茎は地表下5〜10 cmの層に最も多く形成され、深くても水田の新盤より下には形成されない。
- 日本雑草学会の論文
- 1993-10-22
著者
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