水田における除草剤ベンチオカーブの消失について

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概要

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水田に施用したベンチオカーブの消長を追跡検討した。(1)水田水中のベンチオカーブ濃度は,ベンチオカーブ施用直後1ppm前後であったが,その後漸次減少した。(2)土壌中のベンチオカーブは施用直後から1週間の間に速かに減少し,約3日で半減した。その後の減少率は7日以後から緩慢となるが,1ヵ月後には初期濃度の約10%に減少した。(3)水稲はベンチオカーブを速かに吸収し,移行させる。水稲体内のベンチオカーブの分布は根部より茎葉部の方が多かった。また,消失は茎葉部において速かであり,根においては緩慢であった。(4)試験を行った圃場では,顕著な下方移行は認められなかった。謝辞本文をまとめるに当り,有益な御助言を戴いた名古屋大学農学部鍬塚昭三助教授に謝意を表します。また,本文を校閲して下さった当社生物科学研究所小島建一博士に合わせ謝意を表します。
日本雑草学会の論文
1976-07-25

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