除草剤連用水田における雑草発生個体数からみた埋土種子量の動態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我が国においては一年生雑草に有効な除草剤が雑草防除手段の基幹となって30数年を経ている。こうした水田においては除草剤の連用による種子の再生産防止を通して理土種子数の減少が考えられるが, その動態については未だ明らかにされていない。神奈川県平塚市内で30年以上除草剤を連用している水稲単作田で, 1982年, 1983年および1994年の春期に調査水田から採取した土壌を一定量ポットに充填後湛水し, 発生させる方法で理土種子からの雑草発生個体数の推移を調査した。主要な発生雑草は, タマガヤツリ, キカシグサ, アゼナ, ミゾハコベであった。調査を開始した1982年の4水田における全雑草の発生個体数は10,650本〜2,264本/m^2であったが, 1994年には1,847本〜354本/m^2となり, 平均して78.0%減少していた。このことは水田内における雑草の増殖サイクルのなかで除草剤の連用により理土種子量が減少することを示しているものと考えられた。
- 日本雑草学会の論文
- 1995-05-31
著者
関連論文
- 気象条件がスィートソルガム茎における糖収量に与える影響
- スィートソルガム茎における糖収量の年次間差異
- 11-215 糸状菌細胞内生細菌の検出および系統解析(共生/相互作用,研究発表)
- 06-104 有機物連用土壌における亜酸化窒素発生に関わる微生物群集構造の解析(物質循環,研究発表)
- 04-072 畑地土壌由来糸状菌の分類群と亜酸化窒素生成活性の関係について(土壌生態系,研究発表)
- 6-18 畑地土壌からの亜酸化窒素生成糸状菌の解析(6.土壌生物,2008年度愛知大会)
- 45 バイオアルコール生産を目指したスィートソルガムの栽培制御研究(栽培,日本作物学会第225回講演会)
- 6-24 窒素負荷量の異なる畑地土壌における亜酸化窒素生成に関わる微生物群の解析(6.土壌生物,2007年度東京大会)
- 6-23 畑地からの糸状菌分離株による亜酸化窒素生成活性(6.土壌生物,2007年度東京大会)
- PA-39 畑地土壌における亜酸化窒素の生成に関係する微生物群の分析(農耕地生態系,ポスターセッションA,(1)ポスター発表会,研究発表会)
- 11-201 末端制限酵素フラグメント(T-RFs)データベース検索による畑地土壌微生物群集解析(群集構造解析,研究発表)
- 末端制限断片(T-RFs)プロファイル情報に基づく土壌微生物群集構造解析
- P-83 環境保全型農法を継続した畑地土壌における真核微生物の群集構造解析(ポスター発表)
- P-63 環境保全型農法と土壌細菌・アーキア群集 : ミミズ導入とカバークロップの影響(ポスター発表)
- 02-033 不耕起畑地土壌での糸状菌群集と亜酸化窒素生成(土壌生態系,研究発表)
- PA-38 不耕起栽培土壌の土壌微生物相とカバークロップの効果(農耕地生態系,ポスターセッションA,(1)ポスター発表会,研究発表会)
- ハイパースペクトルカメラ利用による土地利用別の土壌炭素の評価
- S6-17 末端制限断片(T-RFs)データによる畑地土壌微生物多様性解析 : 複数の解析手法を用いた評価方法の検討(S6.分子生態学的解析手法を研究室のルーチンワークに!パート2それによって見えるもの、見たいもの,6.土壌生物,2009年度京都大会)
- 06-105 T-RFLPインフォマティクスによる畑地土壌細菌群集構造の解析(群集構造解析,研究発表)
- S6II-11 T-RFLPデータベースによる畑地土壌細菌群集構造の解析(S6II.分子生態学的解析手法を研究室のルーチンに!,6.土壌生物,2008年度愛知大会)
- P6-6 水田土壌の線虫群集の特徴(ポスター紹介,6.土壌生物,2008年度愛知大会)
- 地域農家と連携したカバークロップ利用による環境保全型農業の普及の取り組み
- 大学農場を活用したフィールド科学の展開
- オカボ栽培でのカバークロップの利用と耕うん方法が土壌物理性に及ぼす影響
- コマツナの成長およびタリウム含量に及ぼす土壌中タリウム濃度の影響
- P6-6 ミミズがいる畑のリン循環 : 土着ミミズが土壌のリンの可給化と作物生産に果たす役割(ポスター紹介,6.土壌生物,2009年度京都大会)
- 水田に発生するヒエ属雑草の数種除草剤に対する感受性
- 東京湾岸浚渫埋立地におけるクロマツ(Pinus thunbergii Parl.)群落とトウネズミモチ(Ligustrum lucidum Ait.)群落の出現要因
- 埋立地の二次遷移過程に出現した優占種の特性 : 東京湾沿岸埋立地の客土した校庭内緑地での事例
- 2 東京湾沿岸の埋立地でみられる二次遷移初期過程の植物群落の優占種の特性
- 樹園地における非選択性茎葉処理除草剤の連用による雑草草種の変化
- 小型一年生雑草の優占する水稲栽培水田における雑草害回避可能な埋土種子量の推定
- 精神障害者に対する園芸療法プログラムの開発と実践
- 畑作における麦類の自生作物化と作付体系に関する研究 第1報 異なる畑土壌管理下における自生コムギの発芽・定着について
- ハクサイ栽培でのカバークロップ利用による土壌風食の抑制
- 夏作カバークロップを利用した有機栽培ブロッコリの生産性
- 生涯学習としての家庭菜園(III.公開講座実施報告)
- 飼料用トウモロコシ栽培での圃場管理とサブタレニアンクローバの自生化
- 畑土壌中におけるサブタレニアンクロ-バ種子の生存状態とその自生化
- 不耕起・草生・低投入栽培下における畑地土壌のミミズを介した可給態リンの供給--茨城県の農家が営む自然農法畑の事例から
- 畑土壌中におけるコムギ種子の寿命とその自生化
- 畑作における麦類の自生作物化と作付体系に関する研究(4)改善技術体系の策定と評価
- 畑作における麦類の自生作物化と作付体系に関する研究(8)自生コムギ発生量の予測
- 農家事例にみる緑肥を利用した水稲栽培
- カバークロップの利用と土壌窒素動態
- カバークロップの種類と刈取りの有無がロータリ耕うん性能に及ぼす影響
- 16-17 耕起方法と冬期カバークロップの組合せが土壌の微生物活性と関連形質に及ぼす影響(16.畑地土壌肥よく度,2010年度北海道大会)
- スィートソルガムの生育および土壌中の窒素分配におよぼす搾りかす施用の影響
- 食農教育の展開と大学農場の役割
- 畑作でのカバークロップ利用 (特集 カバークロップの利用と農作業)
- オカボ栽培でのカバークロップ利用と耕うんシステムが耕地の土壌炭素と生物相に及ぼす影響
- 海外研究情報 North Carolina州における持続的農業の取り組み--保全耕うんとカバークロップの利用を中心として
- 黒ボク土壌水田での裏作カバークロップの窒素吸収量と土壌窒素の動態
- カバークロップの播種時期および播種量と土壌風食抑制効果
- オカボ栽培でのカバークロップの利用と耕うん方法が土壌物理性に及ぼす影響
- オカボ栽培でのカバークロップ利用と耕うんシステムが耕地の土壌炭素と生物相に及ぼす影響
- 農家事例にみる緑肥を利用した水稲栽培
- カバークロップの利用と土壌窒素動態
- カバークロップの種類と刈取りの有無がロータリ耕うん性能に及ぼす影響
- 夏作カバークロップを利用した有機栽培ブロッコリの生産性
- インドネシア ジャワ島西部における有機水稲栽培での農作業システムと土壌炭素に関する調査事例
- インドネシア国際農作業研究セミナー及び見学会報告
- 水田裏作カバークロップの飼料栄養価
- カバークロップの種類と残渣処理が不耕起播種機利用時のトラクタの所要動力に及ぼす影響
- ハクサイ栽培でのカバークロップ利用による土壌風食の抑制
- 飼料用トウモロコシ栽培での圃場管理とサブタレニアンクローバの自生化
- 土壌にすき込まれた数種緑肥窒素のみかけの無機化率とコマツナに対する施用効果
- 窒素施肥量削減のための飼料用トウモロコシ栽培でのサブクローバの利用
- North Carolina 州における持続的農業の取り組み : 保全耕うんとカバークロップの利用を中心として
- 除草剤連用水田における雑草発生個体数からみた埋土種子量の動態
- 無農薬栽培転換田における残存雑草と埋土種子量
- 44 無農薬栽培転換田における残存雑草と埋土種子量
- 不耕起畑地土壌より分離した糸状菌株の亜酸化窒素生成活性(2011年度大会一般講演要旨)
- 不耕起・草生栽培における土壌生物の多様性と機能(2011年度大会一般講演要旨)
- 不耕起栽培畑地土壌における微生物多様性の解析 : 特定サイトでの7年間の調査(2011年度大会一般講演要旨)
- 1-8 自然農法にすると土壌の何が変わるのか? : 物理性・化学性の観点から(1.物質循環・動態)
- 播種時期, 施肥方法および収穫時期がスィートソルガム節間位間の糖濃度に与える影響
- 播種時期および施肥方法がスィートソルガムの伸長節間数と茎糖含有量におよぼす影響
- 播種・収穫時期の違いがスィートソルガム糖収量におよぼす影響
- 末端制限断片(T-RFs)プロファイル情報に基づく土壌微生物群集構造解析
- T-RELPプロファイルによる畑地土壌微生物群集の解析(2009年度大会一般講演要旨)
- 糸状菌細胞に内生する細菌の存在とその検出法
- ヘアリーベッチとトウモロコシの輪作による窒素収支の改善
- カバークロップが土壌微生物相に及ぼす影響について(2005年度大会一般講演要旨)
- 土壌微生物群集の定量的T-RFLP解析 : 窒素負荷量の異なる土壌について(2008年度大会一般講演要旨)
- 不耕起栽培における糸状菌多様性の評価(2008年度大会一般講演要旨)
- 定量的T-RFLP解析法による畑地土壌微生物の多様性評価(2008年度大会一般講演要旨)
- 不耕起栽培畑地土壌における微生物群集の分子生態学的解析(2010年度大会一般講演要旨)
- 夏作カバークロップの生育と多変量解析による特性分類の検討
- C/N比の高い有機物の施用がスィートソルガムにおける光合成産物の分配比率および収量におよぼす影響
- 農業機械作業教育におけるビデオ教材の活用
- 畑作でのカバークロップ利用
- 末端制限断片(T-RFs)プロファイル情報に基づく土壌微生物群集構造解析
- P6-8 土壌水分含量が畑地土壌のin vitro脱窒活性に及ぼす影響の解析(S6.N_2O生成と消去に関わる微生物研究の最前線-遺伝子解析からN_2O発生抑制まで-,6.土壌生物,2012年度鳥取大会)
- 大学における教養教育としての農山村フィールドワーク体験
- 都市住民に対する農山村地域資源の教育的活用に関する研究 : (第2報)冷害にみる農業生産の困難性への理解
- S22-43 耕うん方法とカバークロップの利用がダイズへの放射性セシウムの移行量に及ぼす影響(S22.作物への放射性セシウムの移行、沈着,22.環境保全,2012年度鳥取大会)
- P1-15 不耕起・草生栽培における土壌養分動態 : 転換期の調査事例から(S1.土壌-植物系の窒素動態研究における安定同位体比の利用,1.物質循環・動態,2012年度鳥取大会)
- 2 緑肥作物の施用が水稲の生育と収量におよぼす影響
- 森林土壌の特徴と地力増進基本指針による農耕地土壌との比較 : 環境保全型農業の参照としての森林土壌