モノヨード酢酸により誘発したラット変形性骨関節症および関節疼痛モデル(病理学)
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概要
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モノヨード酢酸(MIA)を個体あたり0,0.3および3mgの用量で関節腔内投与することにより,ラット膝関節に変性性病変を誘発し,病理組織学的解析および関節疼痛の指標としてincapacitance testerによる両後肢の体重分布測定を行った.その結果,軟骨細胞の配列異常,軟骨表面のびらんおよび線維化(Fibrillation),軟骨下骨組織の露出など,ヒト変形性骨関節症(OA)様の変化がMIA用量に依存して認められた.サフラニンOファストグリーン染色により,MIA処置動物の関節軟骨において,瀰漫性のプロテオグリカンの減少が顕著に認められた.臨床的な関節疼痛スコアと病理組織学的所見の程度との間には,良好な相関関係が認められた.本実験プロトールは,incapacitance testerと組み合わせることにより,ヒトOAモデルとして有用であり,OA治療薬の評価にも応用可能であると考えられる.
- 2003-11-25
著者
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福成 篤
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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小林 潔
三菱ウェルファーマ(株)基盤研究所
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小林 潔
三菱ウェルファーマ(株)基盤研究所:三菱ウェルファーマ(株)安全性研究所
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小松 弘嗣
三菱ウェルファーマ株式会社創薬第三研究所
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小松 弘嗣
三菱ウェルファーマ(株)創薬第三研究所
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小泉 玲
三菱ウェルファーマ(株)創薬第三研究所
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住近 浩
三菱ウェルファーマ(株)創薬第三研究所
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田中 英樹
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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合田 真貴
三菱ウェルファーマ(株)創薬基盤研究所
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