Theileria sergenti感染赤血球膜における酸化蛋白の増加(臨床病理学)
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概要
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小型ピロプラズマ病における貧血発現機構の解明の一環として,発病子牛から採取した赤血球の酸化蛋白(OEMP)について検討した.OEMP量は貧血にともなって増加し,貧血極期前後に最大値を示した.これらOEMPの分子量はband Nos.1,2,2.1,4.1,6,および7に一致し,これらの大部分はTriton X-100非抽出分画に局在したことから,cytoskeletal proteinであることが確認された.これらのことから小型ピロプラズマ病発病経過で赤血球の酸化が亢進していること,またこれが本病における貧血悪化の一要因であることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-07-25
著者
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八木 行雄
(独)動物衛生研究所北海道支所
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八木 行雄
農業技術研究機構北海道農業研究センター
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塩野 浩紀
(独)動物衛生研究所北海道支所
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近山 之雄
(独)動物衛生研究所北海道支所
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プラソブポーン トングヌーン
タイ国南部獣医診断研究センター
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