Theileria orientalis sergenti感染子牛の末梢血単核球におけるサイトカインおよび誘導性(臨床病理学)
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概要
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摘脾子牛8頭にTheileria orientalis sergenti(Tos)感染ダニ乳剤(5頭),或いは感染赤血球(3頭)を接種し,感染させた.これら感染牛の臨床症状はさまざまであったが,高,中,および低感受性の3群に大別された.いずれの群でも重篤期の末梢血単核球ではIFN-γ,IL-2,およびTNF-αのmRNAの増加が認められ,子牛の発熱と寄生率の増加に関連していた.IL-1,IL-4および誘導性一酸化窒素合成酵素のmRNAの発現は明らかでなかった.血漿nitrite/nitrate値の減少がすべての感受性群で認められた.本研究の結果,Tos感染ではThl反応が優位であり,重篤な臨床症状を示す牛ほどその反応は大きいことが示された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-12-25
著者
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八木 行雄
(独)動物衛生研究所北海道支所
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八木 行雄
農業技術研究機構北海道農業研究センター
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塩野 浩紀
(独)動物衛生研究所北海道支所
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近山 之雄
(独)動物衛生研究所北海道支所
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大沼 愛子
北海道大学大学院理学研究科
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伊藤 隆司
藤野動物クリニック
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伊藤 隆司
農林水産省家畜衛生試験場北海道支場
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