犬の膝蓋骨脱臼に関する研究 : 大腿骨骨端シルエットの解析について
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概要
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筆者らは, 正常歩行を行う犬の大腿骨骨端シルエットおよび膝蓋骨脱臼犬の骨端シルエットに対し, 主因子法によって12変量×88個のデータを解析し, 以下の所見を得た. 1. 犬の雌雄の大腿骨骨端シルエットに発育上の差が認められ, 雄犬は雌大よりも起伏の大きい骨端シルエットを持ち, 50日令内外の子犬は脱臼犬と同様な形態であり, 90日令内外になると成犬のそれに達した. したがって, 大腿骨骨端シルエットの形態は, 犬の膝蓋骨脱臼の原因追究の手掛りとなった. 2. 主因子法を用いた大腿骨骨端シルエットの解析結果は, 筆者らの仮説に立脚したものであり, 今後は実験的に本解析結果の検討を行う必要があろう. 本論文の要旨は, 昭和53年度日本臨床獣医学会(関東, 東京, 6月)に口頭発表した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1980-02-25
著者
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