鶏大腸菌症由来大腸菌のO群および線毛抗原の血清型別
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概要
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1980年から1987年に愛知県, 静岡県, および鹿児島県で大腸菌症 (敗血症) を呈するブロイラー鶏から分離した大腸菌計151菌株について, O群および線毛抗原の血清型別を行なった. O群では125菌株 (82.8%) が計23の血清型に型別されたが, 26菌株 (17.2%) は型別不能であった. これらのうち, O2が35菌株 (23.2%), O78が24菌株 (15.9%) と多数を占めたが, 分離菌株は広い範囲のO血清群に分布していることが示され, O血清群の分布は分離地により異なる傾向を呈した. 一方, 線毛抗原では計109菌株 (17.2%) がType 1もしくはFmsha線毛を有していた (Type 1; 41菌株, Fmsha; 22菌株, 両線毛保有; 46菌株). 全ての供試菌株はK88, K99, 987P, F41, Att25線毛を欠いていた. 有線毛菌株の割合は調べた3地域でほぼ同様であった. Type 1線毛を有する菌株のO血清群は不規則であったが, Fmsha線毛保有菌株の大部分はO2に属することが判明した.
- 1990-10-15
著者
-
池 和憲
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
久米 勝巳
北里研究所生物製剤研究所
-
檀原 宏文
北里研究所細菌研究部
-
川原 一芳
(社)北里研究所生物製剤研究所
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久米 勝巳
(社)北里研究所生物製剤研究所
-
川原 一芳
北里研究所基礎研究所細菌研究室
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壇原 宏文
北里研究所細菌部
-
久米 勝巳
北里研究所
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