低乳脂肪牛群に対する食餌中の重炭酸ナトリウムと酸化マグネシウムの効果
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概要
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低乳脂肪牛群92頭に対して,1頭当り重炭酸ナトリウム100g・酸化マグネシウム30gを主成分とする第一胃緩衝剤を連日8か月間飼料に添加して投与したところ,平均乳脂率が投与前3.06%から,投与後4か月で3.68%,8か月で3.71%に上昇した.無脂固形分率も若干増加したが,乳量には変化はみられなかった.第一胃液中のプロトゾア数は投与前2.85×10^5mlであったが,投与後8か月で9.61×10^5mlにまで増加し,その種類も多くなった.投与後8か月では酢酸比率の増加とプロピオン酸比率の減少が認められ,乳脂率もまた増加した.投与後血液中のヘマトクリット値,乳酸脱水素酵素活性値,ナトリウムとカリウム値の増加と, コレステロール量,γ-グルタミールトランスペプチダーゼ活性値の減少が認められた.疾病発生率は減少した.乳脂率の増加と,プロトゾアの数と種類の増加との間に有意の相関関係があった.
- 1989-04-15
著者
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石田 史郎
兵庫県姫路家畜保健衛所
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島田 保昭
大阪府立大学農学部獣医外科学講座
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石田 史郎
姫路家畜保健衛生所
-
函城 悦司
洲本家畜保健衛生所
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島田 保昭
大阪府立大学農学部獣医外科学教室
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島田 保昭
大阪府立大学農学部
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