ガスクロマトグラフィーによるClostridium感染症の迅速推定診断
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概要
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ガスクロマトグラフィー (GC) により家畜のクロストリジウム感染症の迅速推定診断を試みた. ガス壊疸死亡豚の肝および脾臓の病変部位から採取した材料では, GCによってプロピオン酸, 酪酸および酢酸が検出され, この揮発性脂肪酸 (VFA) パターンは, 病変部から分離されたClostridium novyiの培養のそれに類似していた. 気腫疸死亡牛2頭の肝および脾臓の病変部乳剤は, 病変部から分離されたClostridium chauvoeiの培養のそれに類似するVFAパターンを示した. C. novyiあるいはC. chauvoei接種マウスおよびモルモットの皮下病変部のGC分析の成績は, 豚および牛での成績とよく類似していた. しかし, GC分析でClostridium tetani, Clostridium septicum, およびC. chauvoei感染症を区別することは困難と思われた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
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