犬糸状虫感染犬におけるレアギン様抗体ならびに赤血球凝集抗体の産生について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
犬糸状虫人工感染犬のレアギン様抗体および赤血球凝集抗体の動態を受身皮膚アナフィラキシー反応と間接赤血球凝集反応により検討した. レアギン様抗体は, 虫体の第4脱皮期に一致して, 感染後65日に初めて認められ, その後, 一過性に消失したが, 再び出現して ミクロフィラリア血症の発現時期には増高した. レアギン活性は, 56℃, 60分の熱処理および還元・アルキル化処理により完全に失活した. また, レアギン活性は Sephadex G-200 によるゲル炉過の第2ピーク(IgG)の上昇部分に検出され本抗体の分子量が,IgGのそれよりもわずかに大きいことを示した. 赤血球凝集抗体は, 感染後19日に初めて検出され, 以後, 実験終了時まで漸増した. 赤血球凝集抗体価は, 2峰性に推移し, 各ピークは, それぞれ第4脱皮期およびミクロフィラリア血症の発現時期と一致した.
- 1982-02-25
著者
関連論文
- Antigenic cross reactivity among Dirofilaria immitis and four intestinal parasite-species in the dog
- 自家調整ノミアレルゲンによるノミアレルギー性皮膚炎の減感作療法
- 犬糸状虫寄生犬における免疫応答について
- 「サイポ-ル」による犬糸状虫予防の野外成績
- 351 犬糸状虫 Dirofilaria immitis の胎盤感染について (寄生虫病学分科会)(第73回日本獣医学会)
- 178 犬糸状虫成虫の陳旧性交叉性塞栓症の1例(臨床分科会)(第72回日本獣医学会記事)
- 犬糸状虫感染に対するivermectinの予防効果 : 有効投薬量と投与計画の確立
- 犬糸状虫感染に対するivermectinの予防効果 : 感染後30日虫齢の幼虫に対するivermectinの殺虫効果
- 犬のアレルギー性皮膚炎における抗アレルギー薬の評価
- 即時型皮内検査法による犬のアレルギー性皮膚炎の診断
- 犬糸状虫寄生犬にみられる咳嗽の免疫学的治療
- 犬糸状虫成虫排泄・分泌抗原の抗原性分画の検出
- 犬糸状虫感染に対する免疫抑制剤の影響
- 犬糸状虫感染に対する免疫処置の影響
- 広東住血線虫感染モルモットおよびラットにおける遅延型過敏症反応について
- 犬糸状虫特異血球凝集抗体の母子間移行について
- 犬糸状虫感染犬におけるレアギン様抗体ならびに赤血球凝集抗体の産生について
- 犬糸状虫症の診断における間接赤血球凝集反応の検討
- イムノブロット法による犬糸状虫抽出抗原の分析(短報)
- 間接蛍光抗体法における犬糸状虫成虫とミクロフィラリアの抗原性(短報)