ブタ型インフルエンザ流行に対する血清学的研究 : 特に, ブタとヒトの流行について
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概要
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1975年7月から1979年9月の間の日本の各地のブタおよびヒトから採取した血清でブタ型インフルエンザウイルスのA/NJ/8/76株に対するHI抗体の動きから, ブタ型ウイルスの流行を調査し, 次のような結果が得られた. 1)ブタの間のブタ型ウイルスの流行に著しい地域差が認められた. 2)ブタにおける流行に季節的変動の存在することが示唆された. 3)屠場関係者の間にブタ型ウイルスによる初感染を強く示唆されるものが約9%に認められた. これらの結果から, 今後も本ウイルスはブタの間で流行が継続していくものと予想される. さらに, 屠場関係者を中心にヒトにおけを動きを血清学的に注目していくことが必要であろう. 謝辞: 各地で心良く採血にご協力いただいた関係各位に感謝致します. 本論文の要旨は, 1978年10月の第47回日本公衆衛生学会総会, 1979年4月, 1980年3月の第87回, 第89回日本獣医学会において発表した.
- 1981-08-25
著者
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古山 英夫
川越家畜診療所
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新堀 精一
栃木県食肉衛生検査所
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薩田 清明
日本医科大学
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日高 良一
埼玉種畜牧場
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遠藤 泰寛
諏訪保健所
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上与那原 寛喜
東総食肉衛生検査所
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保科 仁
東総食肉衛生検査所
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鎌田 知能
柏保健所
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市川 洋征
川越家畜診療所
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新堀 精一
栃木食肉衛生検査所
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新島 泰樹
栃木食肉衛生検査所
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戸張 昌彦
山梨県食肉公社
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武内 安恵
国立予防衛生研究所
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薩田 清明
日本医大
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