搾乳牛における小型ピロプラズマ(T.serhenti)の感染(短報)
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概要
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1987年4月から1990年3月までの期間における千葉県での搾乳牛(舎飼)の小型ピロプラズマ病の発生率を千葉共済連合会の診療記録から求めた. その結果, 搾乳牛における飼育頭数に対する小型ピロプラズマ病の発生率は約0.24%で, 育成牛では約1.1%であった. 搾乳牛における小型ピロプラズマ病の発生率は育成牛に比較して低いが, 搾乳牛においても同疾病の発生することが明らかとなった. また, 117頭の搾乳牛の小型ピロプラズマ感染率を血液塗抹の鏡検とELISAで調べた. その結果, 検査牛全てに臨床的な変化が認められなかったにもかかわらず, 41%の搾乳牛が小型ピロプラズマに持続感染していることが判明した. 持続感染牛では妊娠, 中毒, 気候や食物の変化, 感染などが引き金となり, 発症する可能性があるものと推察される.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1992-04-15
著者
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