拡底ぐいの設計・施工
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概要
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本稿では, 拡底杭工法を採用した第一法規出版(株)東京本社ビルにおける設計と施工について述べている。拡底杭採用の背景としては, 場所打ち杭の急速な普及と杭径の大口径化に伴い, 従来の深礎工法に代わりその工期の短縮, コストダウン等の利点があるためである。設計方針としては, 鉛直支持力については, 杭径は先端接地面積から決定されるため, 杭径は杭材強度の範囲内でなるべく小さくし, 拡底部の面積を大きくするのが合理的であるとしている。水平抵抗力については, Bromsの式から求めている。施行については, 特殊なビットおよび拡底用油圧装置に関する機械を使用する以外は, 掘削方法など従来のリバース工法と同様である。なお拡底杭は掘削土量およびコンクリート量などが少なくてすむため, 経済的な場所打ち杭であるが, 1本当たりの支持力を大きくとれるため, その配置が1柱に1本となることが多く, 設計および施工にあたっては, 載荷試験等により多くの沈下性状を確認するなど, 慎重な配慮が必要であるとしている。
- 1983-09-15
著者
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