石油タンク底板下間隙測定方法の開発と利用
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概要
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我が国の石油タンクは, その大半が臨海地帯の軟弱地盤に集中している。このため土質条件や基礎の施行法によって異なるが, 長期間にわたる残留沈下が見られ, 中には基準値以上の不同沈下を生じたタンク基礎もある。このように石油タンクの安全性が社会的に大きな問題となって以来, 現状におけるタンク基礎の形状調査ならびに, 修正したタンク基礎が所定の形状をなしているかどうかの施行管理が必要となった。しかし, 従来の方法(打診または底板に穴をあける方法)のうち, 前者は量的表示, 後者は底板に数多くの穴があけられない, などの問題が含まれている。このため, 筆者などはこれらの問題を解決するために, 中性子を利用した間隙測定法を開発し, 数多くの現場測定に応用したところ, 所期の目的を十分達成した方法であることが明らかとなった。すなわち, タンク底板上から非破壊的に精度よく, かつ簡易に間隙を測定でき, また同時に雨水の浸透範囲やオイルの漏洩範囲の測定ができる方法であることを示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-09-15
著者
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