地盤条件別の平均応答スペクトル(その2) : 岩盤で観測された地震波の特性
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概要
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東海(駿河湾)大地震の予測を待つまでもなく, 地震の発生・予知等に関連した研究分野は近年目ざましい発展を遂げている。本報告では, 岩盤およびこれに類似した硬質地盤で観測された強震記録94波のうち, 水平動成分75波を地震のマグニチュード(M)と震源距離(X)に応じて四つのグループに分類し, MとXを同時に考慮した規準化加速度応答スペクトルと速度応答スペクトルの計算を示した。その結果, 現在定説となっている地盤条件の違いのほか, MとXによっても応答スペクトルの形状に相当な差異が認められ, とりわけ岩盤での平均的なピーク周期(0.15〜0.20秒)以降の長周期側において著しいことが判明した。設計地震動の検討にあたり, M, Xの大きな海洋型地震とMは中規模だがXの小さい直下型地震によって, 敷地に生起されるであろう地震動のスペクトル特性を評価する際の有力な参考資料とすることができたことを示した。
- 1981-09-15
著者
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