有機質土の強度試験結果に関する二, 三の考察
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概要
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室内試験(軸対称三軸圧縮試験)によって泥炭性有機質土, 粘性土及びその混合土について圧密圧力の異方性並びに排水条件, せん断速度などによる強度特性への影響について検討を加えている。試験結果によると, 1)等方圧密及びK_0圧密土の有効応力解析によるせん断抵抗角φ'は, ともに有機物含有量の影響を受けて強熱減量値I_iの増加に伴って増大する。2)等方圧密非排水及び排水試験による有機質土のせん断抵抗角は, それぞれφ'=51.9°, φ_d=51.5°となり, 排水条件にかかわらずほぼ同じ値となった。また圧密圧力の異方性によるφ'は, 非排水試験においてK_0圧密土の方が等方圧密土より大きく, 排水試験では相違が認められなかった。3)非排水強度増加率C_u/Pは, 有機物含有量の影響を受けて, 少なくともI_iが約20%以上ではC_u/Pは増加する。4)有機質土のせん断抵抗角φ'は, ひずみ速度ε^^・が変化してもほとんど変わらないようである。また強度増加率C_u/Pは, ε^^・の増大に伴って増加する。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-12-15
著者
-
対馬 雅己
秋田工業高等専門学校
-
Tsushima Masaki
Department Of Civil Engineering Akita National College Of Technology
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