砂地盤中の埋込み杭先端部の接地圧分布 : その2.接地圧分布と埋込み杭の先端支持力の関係

概要

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地盤の性質の変化が少ない状態での全面塑性化による限界支持力である第1極限支持力U1,コアー形成・粒子破砕など大幅な土性の変化後の限界支持力である第2極限支持力U2,応力履歴を反映する再載荷時の比例限界点Lなどを定義し, 接地圧分布の変化との関連で, U1,Lの力学的意義を考察している。また結果として, 1)塑性化は外縁より内部へ発展し, 全面塑性化にあたって接地圧の凸型分布はある極値を示すが, この時の末端沈下量は上載圧, 杭径にほとんど関係なく, ほぼ杭径の20%である。このことよりU1を判定するのが実用的である。2)U1は山口が提案した空洞の押拡げの弾塑性解析で推定可能である。3)再載荷時はlog qとlog S/Bの関係で初期に直線部分が現われこの比例限界がLで, この時の支持力度qLと除荷前の最大支持力度q_cの間には比例関係があり, Lは履歴と密接に関係している。このほかSchultzeの2次元モデルを軸対称へ拡張し, 載荷重と接地圧分布を求め実験結果と比較するなど, 接地圧分布と地盤の塑性化との対応関係の妥当性について考察している。
1978-09-15