日本における地震による液状化履歴
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現場における液状化現象と地盤条件を関連づけるために, わが国で過去1世紀にわたり地震により発生した液状化現象の文献調査をした結果を述べたものである。その結果, 日本全土, 関東地区, 濃尾地区, 北陸地区での液状化地点の分布図を与え, 関連因子を論じている。少なくとも44か所で液状化が起こったが, 地域は旧河道もしくは海岸の埋立地のようにチュウ積層に限られることがわかり, ある地域では完全に同地点とは断定し難いが異なった地震で何回も液状化の経験があることが判明した。液状化発生のためには地震の強度が基本的に関係し, 現行気象庁震度階で5以上(80〜250ガル以上)であることを必要とし, さらに液状化が発する危険区域を震央距離(RK_m)で示すと, 統計的にlog_<10>R=0.77 M-3.6(Mはマグニチュード)で表わせることを示している。
- 1977-09-15
著者
関連論文
- 動的性質1,2
- 共同試験による砂の繰返し非排水三軸強度
- 地震応答解析のための土の動的性質
- CYCLIC UNDRAINED TRIAXIAL STRENGTH OF SAND BY A COOPERATIVE TEST PROGRAM
- 日本における地震による液状化履歴
- 「地震地盤工学に関する第1回国際会議(IS Tokyo'95)の報告
- 地震時における砂質地盤の動的挙動に関する研究--1974年伊豆半島沖地震の事例
- 日本における地震による液状化履歴(『土質工学会論文報告集』Vol.15,No.4(1975年12月発行)掲載論文の概要)
- 904.砂地盤の動的変形特性の現場測定と室内実験(地震と地盤)
- 非塑性の細粒分を含む土の締固め法
- 非イオン性界面活性剤による表面張力低下の不飽和土の締固めに与える影響
- 動的問題
- 2461 軸対称不整形地盤の入射平面波に対する挙動
- 地震応答解析のための土の動的性質 : 講座を閉じるに当たって
- 動的問題[2](第20回土質工学研究発表会)
- 地震応答解析のための土の動的性質 : 講座を始めるにあたって
- 3 : 土の動力学と耐震土質工学
- 第22回土質工学研究発表会一般報告および総括 : 動的性質2
- 第17回土質工学研究発表会一般報告 : 動的性質2(砂)(第十七回土質工学研究発表会)
- 応力-ひずみ条件が砂の動的性質におよぼす影響
- BRIEF REVIEW OF LIQUEFACTION DURING EARTHQUAKES IN JAPAN
- 応力ひずみ条件の砂の動的性質におよぼす影響〔英文〕
- 明治以降の本邦の地盤液状化履歴