応力-ひずみ条件が砂の動的性質におよぼす影響
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概要
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共振法土質試験機を用いて, ヒズミレベルが10^<-6>から10^<-4>の範囲での土の動的変形特性を測定した研究である。供試体は中空円筒形であり, 供試体-加振器系の共振振動数からセン断変形係数を算定し, 自由振動における振動減衰から減衰定数を求めている。土のセン断変形係数や減衰定数は間ゲキ比, 応力条件, ヒズミレベル, 飽和度などに影響されることから, 豊浦砂, 浅間山砂, ガラスビーズなどを対象として, これらの影響要因について詳しく検討している。その結果, 砂のセン断変形係数は粒子形状や粒度分布によらず, セン断ヒズミが10^<-4>程度の場合にはHardinの提案した式が適切であり, ヒズミが10^<-6>程度では平均主応力の0.38乗に比例することを明らかにしている。また応力比σ_1/σ_3が1.0〜2.5の範囲ではセン断変形係数と減衰定数は平均主応力が一定ならばほぼ一定であるが, それ以上の大きな応力比では変形係数は減少し, 減衰定数は増加することを指摘し, これらの諸係数に及ぼす平均主応力の影響を論じており, 間ゲキ比や砂の種類の影響は小さいことを明らかにしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
著者
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