切ばりプレロード時に測定されたシートパイルの有効断面剛性
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概要
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シートパイルを山留め壁として使用した場合に連続して配置されたシートパイルの断面剛性がシートパイル単体の公称断面剛性より低い値を示すことは周知であるが, この低下率を定量的に求めようとした試みは切バリ解体時に行なわれた2例の実験があるにすぎない。そこで筆者らは根切り工事現場において切バリにプレロードを導入する際に矢板壁のヒズミと変位を測定しシートバイルの有効断面剛性に関する考察を行なった。実験現場の状況は軟弱なチュウ積シルト層中に打ち込まれたYSP IV型シートパイルによる山留め壁の頭部をR.C.によって完全に固定し, 1段および2段の腹起こしは山留め壁と縁が切れていて1段切バリには約100tonの軸力が作用している状態であり, この状態で2段切バリに100tonのプレロードを導入した際にシートパイルのヒズミおよび変位を測定した。その結果, 実験により求められたシートパイルの有効断面2次モーメントはカタログ値より求めた断面2次モーメントの0.46倍となっており, この値は過去の実験例で求められた値とよく一致した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1976-09-15
著者
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