圧密に関する変分原理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は有限要素法を圧密解析に適用するときの基礎になる変分原理をもっとも一般化した形で導いたものである。この誘導に対して用いた仮定は, 1)土は不均質・非等方性の線型弾性体, 2)非圧縮性の水で飽和, 3)土の変形は有効応力のみによる, 4)ダーシー則が適用されるの四つである。この変分原理は圧密の支配方程式と等価で, 土の骨組の変位とヒズミ, 有効応力, 水頭, 動水コウ配, 土と相対的な水の流速の六つの独立で連続な場を持つ。一般化されたこの変分原理は支配方程式のいくつかを拘束条件とすることにより, 非排水変形を含む圧密の解析に用いることができ, さらに支配方程式の適当な組合せを拘束条件にすればいろいろの変分原理を導くことができ, これらのうちのいくつかに直接法を適用すれば有効な有限要素法を導くことができる。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-06-15
著者
関連論文
- 非排水変形を伴う圧密の有限要素解析
- 基礎の支持力公式におけるN_c, N_q形状係数間の関係
- 圧密に関する変分原理
- Biotの圧密理論への有限要素法の応用
- 異方性粘土地盤中の浅い基礎の極度支持力の上界 : 構造
- 基礎の支持力公式におけるN_c, N_q形状係数間の関係(英文雑誌『Soilds and Foundations』Vol.12,No.1(1972年3月発行)掲載論文の概要)
- 圧密に関する変分原理(英文雑誌『Soilds and Foundations』Vol.11,No.4(1971年12月発行)掲載論文の概要)
- 非排水変形を伴う圧密の有限要素解析(英文雑誌『Soilds and Foundations』Vol.11,No.4(1971年12月発行)掲載論文の概要)
- 2420 非排水変形の有限要素解析における間隙水圧の区分連続性
- Biotの圧密理論への有限要素法の応用(1)(英文雑誌『Soils and Foundations』Vol.11,No.1(1971年3月発行)掲載論文の概要)
- 三次元圧密への有限要素法の応用 : 構造
- 基礎の支持力公式におけるNc,Ngの形状係数について
- 二層地盤内にある連続フーチングの極限支持力に関する研究(英文雑誌『Soils and Foundations』Vol.8,No.3(1968年9月発行)掲載論文の概要)
- ゆるい砂層に被われた密な砂層を支持層とする深い基礎の支持力に関する考察
- 群ぐいに作用する Negative Skin Friction の理論解
- 2090 群ぐいに作用するNegative Frictionに関する考察(構造)
- 単ぐいに作用する Negative Skin Friction の理論解
- 2614 鋼管補強場所打ちコンクリート杭の水平加力実験 : その2 : 実験結果とその考察
- 2613 鋼管補強場所打ちコンクリート杭の水平加力実験 : その1 : 実験の概要
- 摩擦ぐいの荷重〜沈下量曲線に関する理論的考察
- 2249 摩擦ぐい及び支持ぐいの荷重-沈下量曲線の比較・検討
- 開端鋼管ぐいの支持力機構についての試論
- 2-1 開端鋼管ぐいの支持力機構についての一考察(材料・構造(第2室))
- 支持ぐいの載荷試験における残留沈下量曲線の力学的意義