載荷時間の圧密諸係数におよぼす影響について

概要

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標準圧密試験はかなりの日時を要するので圧密諸係数を緊急に要する場合に対して急速圧密試験法がいくつか提案されている。本論文では通常の圧密試験法の載荷時間を短縮した。急速圧密試験法の実用性を検討する目的で, 載荷時間を変えた場合の圧密諸係数の変化を調べた。実験は標準圧密試験に基づき, 載荷時間だけを, 1)標準圧密試験法と同じ, 2)√<t>法で求めた圧密度で各荷重段階とも100%とする, 3)同じく120%とする, 4)各段階とも30分, 5)圧密降伏荷重以下を省きあとは24時間, 6)降伏荷重以下で圧密度130%, 以上で24時間, と変えた。実験結果によると, 圧縮性に関しては圧密時間の短い2), 3), 4)は初期段階にでる二次圧密が後半に持ち越されるので, m_uは初期に小さく後半に標準試験と同じぐらいになり, e-log P関係は標準試験より上方に位置し, また圧密降伏荷重は大きくでる。5), 6)についてe-log P関係は標準試験と変わらない。C_uに関しては試験法による差は認められず, 単なるバラツキだけが認められた。
社団法人地盤工学会の論文
1974-06-15