補強土工法について
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概要
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補強土(テルアメリー)とは土と補強材(ストリップ)との組み合わせによる新しい建設材料である。粘着性のない粒状土は外力が加わると容易に崩壊するが, ここに補強材を埋め込むと粒子と補強材との間の摩擦力により全体として一体化した強度が生じる。本文は補強土工法の理論と適用法などについて述べている。補強土が内部的安定を保つ条件として, 1)土と補強材間に十分な粘着力または摩擦力が生じること, 2)補強材は引張り力に対して, また, 土は圧縮応力およびセン断応力に対して十分な強度を持つこと, 3)補強材はその末端部の土が崩落しないようなスキンを有すること, がある。本工法の利点はつぎの4点である。1)簡単な材料ででき, 建造はじん速かつ容易である。2)タワミ性材料であるため破壊することなく基礎の大きな変形に耐える。3)重力構造物である。4)経済性がすぐれている。課題として, 1)適用し得る土の範囲, 2)経済的な設計法などを明確にする必要があるとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-03-15
著者
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