デキストラン発酵副産濃縮液含有混合飼料が乳牛の乳量・乳質に与える効果(短報)(内科学)

概要

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37頭の乳牛を用いて,デキストラン発酵副産濃縮液含有混合飼料(Dex)が乳量や乳質に与える効果を調べた.同じ敷地内の2つの牛舎(A,B)で,搾乳量が安定し,個々の分娩時期が一定で,乾乳期がかからない,乳房炎の見られない健康なホルスタイン種乳牛をA牛舎20頭(無混合群)およびB牛舎17頭(混合群)を選び,両牛舎間で乳量・乳質に大きな差がないことを確認した上で,B牛舎17頭(混合群)には,Dexを30g/頭/日で添加した飼料を2001年10月より給与し,給与開始から8,10,11ヶ月目(2002年5月,7月と8月)にそれぞれの牛の乳量,乳質を測定し,A牛舎(無混合群)の数値と比較した.乳量は,比較した何れの時期においてもDex給与による乳量の増加が認められた.特に暑熱ストレス下の7,8月には,Dexを給与しない場合は乳量が大きく減少したが,Dexを給与することで乳量の減少が抑制され,両者間には有意な差(p<0.001)が見られた.また,Dex給与前のA牛舎とB牛舎に若干の差が認められたが,Dex給与により乳質および乳成分の増加に更に有意な差が見られた.
2004-10-25