外耳炎発症犬における外耳の微細環境と微生物要因(短報)(内科学)
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概要
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外耳炎と診断された犬110頭および正常犬77頭,合計187頭の外耳道の温度,湿度を測定し,さらに耳垢の細菌学検査を行なった.両群間には温度および湿度にはほとんど差がなかったが,ジャーマンセパードは温度では有意に低く(p<0.01),湿度では有意に高かった(p<0.01).細菌学的検査では,外耳炎犬の耳垢の菌数は対数値で4.16±0.31/gであり,正常犬の菌数2.55±0.24/gより有意に多かった.外耳炎犬および正常犬においてブドウ球菌およびマラセチアが多く分離され,緑膿菌およびプロテウスは外耳炎犬のみ分離された.外耳道から分離されたStahylococcs aureusの中にはC型エンテロトキシン産生株が認められた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-12-25
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