ラット子宮平滑筋においてRhoキナーゼの抑制は生筋のミオシンリン酸化と収縮ならびにスキンドファイバーの受容体刺激によるCa感受性増加による収縮を抑制する(薬理学)

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概要

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ラット子宮平滑筋の収縮機構におけるrhoキナーゼ(ROK)の役割について明らかにするために,生筋の細胞内Ca濃度,収縮,ならびにミオシン軽鎖のリン酸化量,子宮単離平滑筋細胞におけるCa感受性増加による収縮測定を行った.生筋における細胞内Caと収縮の関係を詳細に検討したところ,ROKの阻害剤であるY-27632はカルバコールによる収縮を細胞内Ca動態には影響を与えずに顕著に抑制した.また,カルバコールによって増加するミオシン軽鎖のリン酸化もY-27632によって有意に抑制された.単離子宮平滑筋脱膜化細胞の収縮測定実験において,pCa6.7でCa濃度を固定した条件でカルバコールは持続性収縮を発生し,Ca感受性の増加が認められた.Y-27632はこのCa感受性増加を抑制した.以上の成績より,ラット子宮平滑筋の受容体刺激によるミオシン軽鎖のリン酸化を伴った収縮機構に,rhoA/ROKを介した情報伝達は重要な役割をはたしていることが示唆された.
2003-01-25

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