歯冠修復用金属の評価法に関する研究 : 第2報 ラット皮下埋入試験と浸漬試験の関連性について
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概要
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第1報では, 基礎的浸漬試験による金属の表面性状および成分組成の変化をSEM, EPMAにより観察, 測定した結果を報告した. 今回は生体内で経過した金属の変化を同じ方法で観察, 測定し, 基礎的浸漬試験と生体内変化との関連性について考察した. 1例をあげると, 従来Cr含有量の多いNi-Cr合金はNiの溶出が少ないとされてきたが, 生体内では, Crの少ないNi-Cr合金や低融銀合金よりも腐食減量が大きく, 周囲組織に与える影響も強いことが判明した. これは合金の成分, 組織および生体組織液中のCl^-などの相互作用によるものと推測された. 合金の浸漬試験には, 生体内での変化を踏まえた試験液を用いる必要のあることが明らかになった.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1986-12-01
著者
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