接着性レジンの象牙質に対する接着について : フッ化物による表面処理法
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概要
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本研究は接着性レジンの臨床応用を目的としたものである. 近年, 種々な金属と歯質に接着する接着性レジンが歯冠補綴物の合着材として用いられ始めている. しかし, 現在のところ接着性レジンの歯質に対する接着性と辺縁封鎖性はエナメル質と象牙質では差があり, 特に象牙質に対しては臨床に使用する上で問題がある. そこで本研究はヒト象牙質の表面処理を4-フッ化チタン(TiF_4)で行うことにより, これまでに比べリン酸エステル系接着剤(パナビアEX)の接着性と処理された象牙質表面の耐酸性の向上を見出したものである. この研究により, 接着性レジン象牙質に対する接着性を向上させる新たな方向が期待できるものと考えている.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1986-10-01
著者
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