顎堤形態が床下支持域の応力分布および義歯挙動に及ぼす影響
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概要
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義歯機能時における床下粘膜の応力分布と下顎全部床義歯の挙動について,有限要素モデルを作成し,三次元的に検討を加えた論文である.高齢無歯顎患者の増加に鑑み,高度に吸収した顎堤と左右側で吸収の異なる顎堤モデルを作成して,両側と片側荷重を行い解析している.義歯は高い顎堤では顎堤頂に沿って下方に変位し,低い顎堤では,前方,側方へ変位し,左右側で顎堤形態が異なる場合は回転する傾向が明瞭に示されている.咬合接触は6^^-5^^-∣5^^-6^^-中心に両側に均等に付与することが,応力を均等化し,義歯の変位を小さくすることができるなど,無歯顎補綴の臨床に示唆に富む内容である.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1996-12-01
著者
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