舌半側切除症例の補綴処置が音声の音響的性質に及ぼす影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
調音器官としての舌は音声の音響的特性に重要な役割を果しているが,悪性腫瘍等で外科的に切除し,無舌あるいは部分舌になった場合,当然,発音障害とともに,音響的特性にも変化が現れることになる。しかし,そのような状態になったときの音響的特性の変化ならびに,発音機能回復のための義歯を装着した場合の音響的効果について客観的に評価した報告はわが国ではほとんど見受けられない。今回,舌癌のために言切除を余儀なくされた上下顎無歯顎患者に,発声音がどのような音響的特徴をもつか,また,口蓋形態を変えた義歯を装着することによって発声音にどのような影響が現れるかを比較検討したので報告する。
1986-02-01

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク