飼料給与法の変化が搾乳牛の乳量および飼料摂取量に及ぼす影響
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概要
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分娩後5週間混合飼料を給与した10頭の搾乳牛を分娩後4週および5週の2週間の平均乳量に基づいて5頭ずつの2群に分けた。その後の10週間一群には引続き同じ混合飼料を給与(混合飼料区)し、他の群には混合飼料と同じ配合割合で濃厚飼料と粗飼料を分離して給与(分離給与区)し、乳量乳成分および飼料摂取に及ぼす影響を両区で比較した。分離給与区の乳量は分離給与に変更後5週までは混合給与区と差かなかったが、6週以降は混合給与区より低い傾向にあった。10週間の平均乳量は分離給与区が混合給与区より低かったか、平均FCM量、平均乳脂率および平均無脂固形分率では飼料の給与法による差は認められなかった。飼料摂取量は分離給与に変更後2週までは差がみられなかったが、3週以降は分離給与区が混合給与区に比べ低い傾向にあった。平均乾物摂取量と体重当たりの乾物摂取量は、分離給与区が混合給与区に比べ有意に少なかった。濃厚飼料の摂取量は両区間に差かなかったが、粗飼料の摂取量は分離給与区で有意に少なかった。摂取乾物量当たりのFCM量は分離給与区が混合給与区より有意に高かった。従って、搾乳牛において飼料を混合給与から分離給与に変更すると、乳成分への影響は少ないが、乳量と飼料摂取量は減少するものと考えられる。日本家畜管理研究会誌、31(3) : 69-74.1996.1995年8月7日受付1995年12月1日受理
- 日本家畜管理学会の論文
- 1996-02-15
著者
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