三角橋
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概要
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本計画は、東京都江戸川区を流れる新川に、新設道路の都市計画道路290号線が交差し、新たに架かる橋長約45mの小規模な橋梁である。周辺は住宅が密集し、架橋地点上部には、鉄塔、送電線や高層住宅が立ち、景観的にも、未整理の状態である。新川は将来親水河川に整備される予定で、橋の下を船が通るように航路高が必要とされた。デザインするにあたり、特に新川の親水遊歩道計画に向けて桁下部の美しい橋を目指すものとした。親水河川として、将来の地域をリードし、対岸のコミュニケーションをつなげる橋と、河川上を行き交う航路からの見え方を考慮して周辺景観を考察した。構造面からも景観面からも、シンプルな形式が検討され、現地調査からスタートし、景観検討、模型やスケッチの比較検討を経て、橋梁形式の選択もデザイナーの主導によって行われた。今までの橋のデザイン事例で、形式の検討からデザイナーが関与できる場合は少なく、多くは、橋上の化粧と呼ばれる、高欄・舗装・照明・色彩のみにとどまることが多かったが、今回は幸いにも、ほとんどすべてのデザインに関わることができた。環境を考えトータルにデザインすることが重要で、それが、今後の橋梁を含めた都市景観の向上にもつながるものと思う。
- 2000-03-30
著者
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