片子地下横断歩道
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概要
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この業務は、平成8年度「片子地下横断歩道設計業務委託」として建設省東北地方建設局山形工事事務所の発注により、株式会社帝国コンサルタントが設計委託を受け、我々はそのうちの基本デザイン、アンケート調査および上屋・照明器具・舗装などの実施設計を担当した。前年度までに交差点の線形、地下道の位置や平面線形などが決定しており、本業務はそれらを前提として設計を進め、将来的に3ヵ所の設置が予定される出入口のうち、先行整備される2ヵ所の出入口上屋と、それらを結ぶ地下横断歩道の内部空間および暫定的な外構の設計を行った。将来、片子地下横断歩道は、南北に走る国道13号線と立体的に交差することで、西側の米沢市の中心市街地からJR米沢駅東西自由通路を通り、東側に位置する米沢八幡原中核工業団地とを結ぶ歩行者動線を確立するという都市計画上重要な意味を持つ。工業団地周辺は、団地に隣接して先進性の高い事業地「オフィスアルカディア」が計画されており、さらなる就業人口の増大が期待される地域として注目されている。また、米沢市の気候・風土特性として、日本でも有数の豪雪地帯であることへの配慮や、従来の一般的な公共の地下横断歩道は、狭く暗いものが多く安全面において改善される必要性があるという認識などを基本的なデザイン与件としている。したがって、片子地下横断歩道はランドマークとしての造形を訴求するとともに、安全性や日照の確保、積雪への対応が主なデザインの目的となった。【図l・2】
- 日本デザイン学会の論文
- 1998-03-30
著者
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