金属板暴露法による室内および屋外の大気環境調査
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概要
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NTTでは,通信設備の予備保全の観点から機械室等の室内における腐食環境に着目した調査を1992年の秋季から1995年の秋季まで季節毎に4回行った。調査方法には,多数地点で安価に評価,かつ,日変動などを平均化できる金属板暴露法を用いた。関東地区の5ヶ所のNTTビルで屋外,事務室および機械室において腐食環境を評価した結果,以下の結果を得た。(1)屋外における硫黄腐食現象において地区依存性・季節依存性はほとんどないのに対して,塩素腐食現象においては地区依存性・季節依存性が認められる。(2)銀板での硫黄評価では,事務室等の室内における硫黄量の方が屋外の硫黄量より多い場合がある。この結果はこれまでの屋内屋外比較の調査で初めて得られた。(3)室内(事務室・機械室)における塩素腐食の要因は屋外からの外因性のみであるのに対して,硫黄腐食の要因は屋外からの外因性の他に,建築資材などの内因性も存在することが推定される。
- 社団法人大気環境学会の論文
- 2000-09-10
著者
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