ネパールのヒメイエバエ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東洋区のヒメイエバエ科のハエについてはほとんど実態は解っていない.著者は, 1992年から1994年に行われた文部省海外学術調査と, 1972年に行われた九州大学ネパール・ヒマラヤ学術調査で採集された標本を調べる機会を得た.ネパールにおけるヒメイエバエの調査も十分ではなく, まだFannia nepalensis Nishida, F. himalayana Nishida, F. alta Nishidaの3種しか記録はない.衛生害虫であるF. canicularis (Linnaeus)やF. scalaris (Fabricius)の記録は未だない.上述の調査で得られた標本のほとんどは, F. nepalensisとF. himalayanaであった.残り標本の中から, 次の4新種を記載した.F. ampla sp. nov., F. angusta sp. nov., F. densa sp. nov., F. globosa sp. nov.また, F. densa sp. nov.および日本産のF. jezoensis Nishidaを含む近緑種グループとして, carbonaria-group内に, 新しくjezoensis-subgroupを設けた.さらにネパール未記録種として次の4種を報告する.F. alpina Pont, F. dupula Nishida, F. indica Chillcott, F. manicata (Meigen).
- 日本衛生動物学会の論文
- 1994-12-15
著者
関連論文
- 関西地方におけるフユイエノミバエ(新称)による冬期の家屋内大量侵入被害(双翅目, ノミバエ科)
- B36 フユイエノミバエ (新称) による冬期家屋内への大量侵入
- 日本産ヒメイエバエに関する研究. VI.Fannia lineata (Stein)に近縁の2新種と2日本未記録種について
- 日本産ヒメイエバエ科に関する研究.V. Curbonariaサブグループに属する1新種と,3日本未記録種について
- A32 ヒメイエバエ科に属する 3 新種と 6 日本未記録種について
- 皇居のヒメイエバエ科昆虫
- ネパールのヒメイエバエ
- パキスタンのヒメイエバエ
- 3 ゴミ埋立地に発生したワモンゴキブリ(最近の屋内害虫)
- 日本産ヒメイエバエ亜科に関する研究 IV. : ヒメイエバエの 5 新種, および日本未記録種の 2 種について
- 81 タイ国産イエバエの殺虫剤感受性について
- 79 フィリツピン産イエバエの殺虫剤感受性について
- 日本産ヒメイエバエ亜科に関する研究 III. : ハナイエバエ属の 1 新種, ヒメイエバエ属の 1 新亜種, ウスハラバエ属の 1 日本未記録種について
- 日本産ヒメイエバエ亜科に関する研究 II. : ヒメイエバエ属の 1 新種, および日本未記録の 4 種について
- 日本産ヒメイエバエ亜科に関する研究 : I ヒメイエバエ属の 1 新種, および 3 未記録種
- 50 日本産ヒメイエバエ亜科について
- 赤坂御用地および常盤松御用邸のヒメイエバエ科昆虫