アカイエカ (Culex pipiens pallens) の幼虫におけるパラチオン抵抗性
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概要
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兵庫県下で採集されたNAコロニー(鈴木猛, 1968)をマラチオンで15代の間, 幼虫で淘汰し, 更に18代をパラチオンで淘汰して出来た系統を抵抗性系統として使用した.この系統は感受性系統(ruby eye)に比べて, パラチオンおよびマラチオンに対して20〜22倍(LC_<50>値)の抵抗性を示した.これら2系統で交配および戻し交配した結果から, パラチオン抵抗性もマラチオン抵抗性と同様に不完全優性の単一因子でその遺伝様式が説明出来る.また, パラチオン抵抗性因子は第2連鎖群にあるマラチオン抵抗性因子から組換率17〜20%も離れていると計算された.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1970-11-30
著者
-
只野 長夫
INコンサルタント
-
只野 長夫
Department of Parasitology, the Institute of Medical Science, the University of Tokyo
-
佐藤 英毅
Department of Parasitology, the Institute of Medical Science, the University of Tokyo
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