東洋区産トゲナシハヤトビバエ属の記録(双翅目, ハヤトビバエ科)
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概要
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東洋区においてはこれまで, トゲナシハヤトビバエ属は3種, Lotophila atra (Meigen, 1830), L. bicolor Norrbom et Marshall, 1988,L. norrbomi (Papp, 1988)が記録されているが, いずれも数個体のみで報告されている。著者は九州大学山岳会ネパールヒマラヤ学術調査隊(1971∿1972)および文部省海外学術調査によるパキスタンの採集品を調べた結果, 既知3種のトゲナシハヤトビバエと東洋区新記録のウスイロトゲナシハヤトビバエL. pallida Hayashi, 1985を見いだした。このネパール産のウスイロトゲナシハヤトビバエは基産地である日本産のものと比べ, 雄生殖器, とくにparamereの形態に明らかな差異があり, 亜種と認め, L. pallida nepalensis n. ssp.として記載した。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1991-03-15
著者
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