ヤマネに見いだされたツツガムシの 1 新種 Miyatrombicula kumadai の記載
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概要
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青森県下北半島の山林で捕獲されたヤマネから, ツツガムシの1新種Miyatrombicula (Miyacarus) kumadaiクマダツツガムシを記載する。本種はM. tokyoensis (Kumada)および北米産のM. jonesae (Brennan)に似るが, 背甲板が小さく, 感覚毛は後側毛とほぼ同一線上にあって, その側枝が長いこと, 触肢の毛やガレア毛の側枝は少なく触肢脛節側縁毛が通常単条であること, 胴部の背腹毛はやや短かくて数が少ないことによって容易に区別でき, また宿主も異なる。本種名は, M. tokyoensisの副模式標本参照に際して御配慮いただいた熊田信夫教授に奉献したものである。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1978-12-15
著者
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